2015/11/24

ハッピーパーソン

チェストのピックアップが終わり、次はスタンドミラー。
スタンドミラーについては、クレイグスリストにのせた直後に問い合わせがあって(夜の12時過ぎだったけど、売りたいのですぐ返信)。アルファベット1文字の名前だったので(ニックネームね)勝手に男の人と思い込んでたけど、取りに来たのはおばさん。

軽いものなので玄関まで運んで行ったんだけど、スタンドミラーを見るなり「素敵!新品みたい!IKEAでほんと買うつもりだったの。みつけられてすごいラッキー!ありがとう!!」みたいなびっくりマークいっぱいの喜び様で、なんか私も、この人なら大事にしてくれそうね、と笑顔に。ピックアップが終わったあとにも、ありがとうテキストをしたんだけど、そしたら「ほんっとに嬉しい!ありがとう!!!素敵なサンクスギビングをすごしてね!!!!」という感じで(笑)。なんだろう、典型的な西海岸の人って感じで。

ちょっとほっこりしたところで、ベッドの人から連絡があり、「7時頃行くけどいいかな?」みたいな感じだったので「もちろんよー」と返信して、自分のパッキングしながら待機。
、、来ませんね。
8時過ぎになってやっと「ついたよー」って連絡があり。いや、1時間遅れで「ついたよー」はねえだろ!みたいな。まあでも時間にルーズなのは慣れて来たけど。

で、例によって部屋に案内。
フルサイズのベッドフレームなので、組み立てた状態ではどんな大きな車にものらないのは分かってたので、あらかじめ分解しておいた。苦い経験をつむと人間どんどん賢くなります。


「これですよ」って見せたとたん、、、
「マジ?こんな大きいと思ってなかった!車にのらないよ!」
「テープメジャーある?」
、、、ああああもう。なんなのこのデジャヴ感。

またメジャーを貸してあげて、「ちょっと車のサイズはかってくる!」と出て行った彼を悲しい気持ちで見守り、同僚に「また困った人が来ちゃったよ、、、」と愚痴テキスト(笑)
車を測って戻ってきて、「多分ね、この一番大きいヘッドボードだけならなんとか入る気がする。でも他のものも一緒につめるかどうかは分かんない。とりあえずヘッドボードつめてみて、もし他のが入らなかったら、一旦家にもどって、もし迷惑でなければまた戻ってくるけど、いいかな?」ってきかれたので、いや、しょうがないよねと思って、笑顔で「もちろんよ」と。

で、ヘッドボードを詰め込みにいった彼。階段をかけあがってくる音が聞こえたので、ドアをあけてあげたんだけど「なんで来るの分かったの?!」みたいな感じで。で、「どうだった?」って聞いたら、ものすごい笑顔で、両手で「いいね!」ポーズしながら「大丈夫!ぜったい全部入る自信がある!!」と。

なんか車がレザーシートらしくて(どうでもいい)、傷をつけたくないと言うので、出っ張ってるネジを外してあげることに。「穴を大きくしたくなかったから外さなかったんだけど」って言ったら「大丈夫大丈夫!」てな感じで、それでネジをまたジップロックに入れて、「なくさないようにここにつけておくね」とジップロックをらっぷマシーンでパーツに巻き付けてあげたら、「なんなのそれ?!」って聞くから、「、、、シュリンクラップだよ。何にでも使えて便利だよ」って教えてあげたら、心底びっくりしていた。かわいい。

運ぶのは全部自分でやってくれたので一安心。
最後の2パーツを両手に抱えてでていくときに「あっ手がふさがってるから握手できないよ」と、でも肘を差し出すので、肘に握手。笑。

イライラするけど憎めないキャラクターってこんな人のことだろうか。

スタンドミラーの人もそうだったけど、なんか、幸せに生きてる人たちだなあって、ちょっと考えさせられた。
アメリカに来て、何に一番ストレスを感じるかというと、計画した通りに物事がすすまないってこと。
私は「臨機応変」という言葉が辞書にない人間なので、何かをする時はかなり下調べするし、計画するし、待ち合わせなどの時間は絶対守るし、うまく行かなくなる要素をできるだけ排除してから物事に挑もうとするんだけど、アメリカだと、予想外のうまく行かなくなる要素が多すぎるのと、人の行動が読めなさすぎるので、計画通りにうまくいくことがほとんどない。で、イライラして、ストレスためて、、の連続。

でも、車に乗せられることが分かったときの彼のものすごい笑顔を思い出したら、もし彼が私みたいに、前もってサイズをチェックして、車のスペースもチェックして来てたら、乗せられるかどうかはあらかじめ分かってるわけで、乗せられることが分かった時のあの彼のものすごい幸せな瞬間は訪れなかったんだよな、と。
旅行に行くときだって、時間を無駄にしないために、ここへいって、あそこへいって、このレストランで食べて、って私は計画するけど、大きな失望がないかわりに、たまたま入ったレストランがありえないほど美味しかった!とか、そういう素敵な発見やサプライズがないことも確か。

なるようになるさ、で生きていけることって、ほんとうに幸せなことなのかもしれないな、とちょっと真面目に考えてしまった。私は出来そうにないけど、笑。

ベッドもなくなり、どんどん生活感がなくなっていきます。
明日はテレビ台と、テレビ台の横の(パッキングスペースを確保するために一時移動)お気に入りの棚がなくなります。これはIとPが買ってくれるものなので、何も心配がないけど。


そして次の日。
ベッドの彼から昨日はありがとテキストが来て、そのテキストに「ねえ、あの'シュリンクラップ'的なやつってどこで買ったの?!」と。
「私はアマゾンで買ったけど、ステープルズとかホームデポとかどこでも売ってるよ」って教えてあげた。
、、なんかシュリンクラップを買って、「おいこれすごくね?!」みたいな感じで友達に自慢してる姿が容易に想像できて、もう微笑ましい気持ちを超えた(笑)お願いだから顔とかに巻いて窒息死しないでね、みたいな。

トラブルばかりではあるけど、面白い出会いもあるという話。お後がよろしいようで。

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